急にお金を用立てる必要に迫られた際に、まず思い浮かぶのは家族や親せき、知人に貸してくれるようお願いすることでしょう。しかし、そのような恵まれた環境にある人ばかりではありません。どうしてもお金が必要だけど、自力ではどうしようもない、と言う場合に頼りになるのが、個人向けにお金を貸してくれる、いわゆる消費者金融です。

消費者金融は、以前はサラ金と呼ばれ、社会的に良い印象を持たない人もいます。常識外れの金利を要求されたり、一度借りたら最後、ドラマで見るような厳しい取り立てに会うと思い込んでいる人もいるかも知れません。

しかし現在の消費者金融は、2010年の貸金業法の改正により、健全な運営が行われています。金利は最大でも20%を越えて請求されることはなく、万一延滞した場合でも、接触可能な時間帯などが法律で定められています。(貸金業法第二十一条)また、法改正に伴う業界再編で、大手銀行の傘下に入っている消費者金融も多く、より安心して利用できる業界に生まれ変わっています。

どこかで借り入れをしたいと考えた時、消費者金融以外に、銀行カードローンを思いつく人もいるでしょう。近年どこの銀行でも個人向けの融資に力を入れており、「カードローン」という名称で、よく宣伝を行っています。銀行カードローンも借り入れ・返済を自由に行える個人向けの融資と言う点では消費者金融と似通っていますが、どちらもメリットとデメリットがあります。自分が使いやすいローンを選ぶためにも、それぞれの特徴を把握しておきましょう。

消費者金融のメリット・デメリット

消費者金融の最大のメリットは、審査に通りやすく、利用しやすい、という点。融資を受けたくても、まずは審査に通らなければ、借り入れることはできません。したがって、比較的審査に通りやすいという点は、多くの人にとって消費者金融の最大のメリットです。金利や利用限度額といった条件面では、銀行カードローンより多少不利になりますが、安定収入のある成人なら、誰でも申込み可能です。

注意点としては、消費者金融での借り入れは総量規制が適応されることです。総量規制とは、年収の1/3を超えて貸し付けてはいけないという、貸金業法で定められた決まりのこと。例えば、年収300万円の人は、消費者金融での借り入れは合計100万円までに制限されます。また、収入のない人(たとえば専業主婦)では、年収が0円のため、借り入れ可能額も0円となり、消費者金融の利用は不可です。

銀行カードローンのメリット・デメリット

銀行カードローンの最大のメリットは、消費者金融よりも金利が安く、利用限度額も大きいと言う点。銀行からの借入れとなるため、安心感が違うという利用者も多いものです。

また、銀行カードローンは銀行法のもとで運営されているため、総量規制は無関係となり、年収の1/3以上の借り入れが可能なほか、無収入の主婦や学生でも利用可能です。

注意点としては、なんといっても審査の厳しさです。申し込み条件に年収のしばりがあるところもあり、消費者金融に比べるとどうしても審査のハードルは高くなります。また、借入の際に保証人は不要ですが、代わりに各銀行が定めた保証会社の保証を受けなければなりません。銀行によっては消費者金融を保証会社に使っているケースがあります。審査落ちを経験した人が再度別の銀行に申込みする際には、まれに保証会社がかぶっていることがありますので、確認が必要です。

消費者金融と銀行カードローンの違い:まとめ

どちらも利用限度額の範囲内で、何回でも借り入れ・返済をして自由に利用できる点は共通しています。それぞれの特性を見極め、より自分に合った形で借り入れができる方を選ぶようにしましょう。

消費者金融銀行カードローン
適応される法律貸金業法銀行法
審査の通りやすさ比較的通りやすい消費者金融よりは厳しい
利用条件安定収入があれば可上
限年齢が高め(70歳未満)
年収制限があるケースあり
消費者金融より上限年齢が低い
金利
限度額300万~500万程度が主流800万円など高額
総量規制(年収の1/3までの借り入れ制限)適応適応外